Q14:好転反応とは何ですか?
「風邪をひいたときに痰や鼻水がでる」
「悪いものを食べたときに嘔吐する、お腹を下す」
といったような症状は不快かもしれませんが
その症状は病気ではなく治癒反応です。
痰や鼻水はウィルスを体の外に排出するために
嘔吐や下痢も体にとって毒となるものを排出するため
症状を通して体の中をきれいにしています。
その症状を薬などでとめてしまうと
体にとって毒となるものや老廃物を
完全に出し切らない状態で停滞してしまいます。
レメディをとることで治癒反応が促進され
薬で抑えた症状が戻ってきたり
蓄積された老廃物の排出が一気に進み
症状が悪化したように見えることがあります。
これらはHealing Reaction(ヒーリングリアクション)です。
ヒーリングリアクションを通して、体の場合であれば蓄積された老廃物を
心の問題であれば心に溜め込んだ感情を排出し
治癒の方向に進んでいきます。
ヒーリングリアクションは治癒に向かうプロセスの一貫ですので
心配する必要はありません。
ただし、いつも通りの日常生活・社会生活を送れない場合
著しく生活の質(QOL)を落としてしまうような場合は
ヒーリングリアクションではなく、レメディによる悪化の可能性があります。
この状態は避けるべきだと考えています。
本来のホメオパシーには、好転反応という概念はありません。
レメディをとって調子が悪くなった場合、考えられるのは以下の3つです。
①プルービング
②ヒーリングリアクション
③レメディによる悪化
好転反応とはこの3つのうち、主に①と②がまざった考え方です。
②であれば様子を見守ることができますが
③であれば使っているレメディをストップして
適切なレメディ・ポーテンシー・リピート頻度に整える必要があります。
一般的に好転反応と言われている状態の中には
レメディによる悪化のケースも含まれるため、注意が必要です。
今まで皮膚疾患を薬で抑えている方
長期間に渡って薬を飲んでいる方
ステロイドを使っている方は特に
レメディによる悪化が起こりやすく
レメディの種類、ポーテンシー、リピート頻度を
注意深く選ぶ必要があります。
そのため、ご自身の判断でレメディを選んでとること、
セルフケアはお勧めしません。
ホメオパスにご相談ください。