Q21: レメディ情報は解毒(アンチドーテ)されますか?
ハーネマンは、レメディを開発するとき 、持病のない健康な人(プルーバー)に、レメディの原材料である毒草・薬草や蛇などの動物毒や鉱物などをしばらくとってもらって、どんな症状が出てくるかを観察し記録していました。
例えば、アコナイト(トリカブト)を健康な人(プルーバー)にとってもらうと
・動悸がする
・びくびくと不安になる
・尿閉(おしっこがでなくなる)
などの症状をはじめ、他にもたくさんの症状が出てきました。
これら1つ1つがアコナイトのプルービング症状です。
「その症状を引き起こすことができるものがその症状を取り除くことができる」
これがホメオパシーの同種の法則なので、上記のような症状を持っている人には、アコナイト(トリカブト)のレメディが同種であり、治癒へ導く可能性があるレメディということになります。
ハーネマンはレメディを開発するときは、上記のような人体実験(プルービング)を毎回行っていました。
協力者は病氣をもっていない健康な人であり、プルーバーと呼ばれていました。
プルーバーはもともと健康であったからプルーバーになったわけですが、もともと健康であってもレメディの原材料となる毒性のあるものをとるため、何かしら症状がでてきます(プルービング症状)。
毒性の強いものであったり、とる期間が長かったりするとプルーバーは著しく、健康を損ねてしまうわけです。
プルービング症状をしっかり記録した後は、ハーネマンはプルーバーが速やかに健康をとりもどせるように どうしたら、アンチドーテ(解毒)できるかを同時に研究していました。
ホメオパスが使うマテリアメディカ(レメディの辞典のようなもの)にはアンチドーテの情報が載っています。
その中でアンチドーテ(解毒)する目的でよく使われているのが樟脳とコーヒーです。
(RA/CKからの部分転載です)
そのため、レメディはコーヒーで解毒されることがあるので
「レメディをとったあと30分ぐらいはコーヒーを控えてくださいね」
と言われたりします。
私自身の体験では、クライアントさんが何かのレメディをとってプルービング症状が出てしまった場合(本来、その方がもっている症状ではなく、レメディが引き起こした症状のとき)、ユーカリの精油で解毒してもらったことが何回かあります。
ユーカリを嗅いでもらったら、レメディをとってから現れた症状が消えました。
なので自分にとって同種ではないレメディ、適切ではないレメディをとって 何か新しい症状が出て困ってしまったら、ユーカリの精油は有効だと思います。
樟脳は使ったことがありませんがハーネマンがアンチドーテによく使っていたので樟脳も有効なのではないかと思います。
コーヒーで解毒できた経験は私にはないのと 、ハーネマンが解毒で使っていたのは、コフィアクルーダといって「生豆」であり、私たちが普段飲んでいる 焙煎されたコーヒーではありません。
だからコーヒー飲んでも解毒されないのでは?と思っています。
これはコーヒーの愛飲家で有る私の個人的であり、希望的な考えです。
私が敬愛するオランダ人ホメオパスのストットラー先生は、
クライアントさんにコーヒーを控えるように指導していません。
コーヒー愛飲家のオランダ人にそれを強要するのは難しいとか。
でも、ちゃんとレメディがきいているんです。
反対に、普段コーヒーを飲んでいない人の場合
レメディで調子が落ち着いていたのに
コーヒーを飲んだら症状が戻ってきたという話も聞きました。
その違いはどこにあるのか?
それは、コーヒーを普段からよく飲んでいるかどうか!ではないかと思います。
普段飲んでいる人にとって、もはやコーヒーは刺激物ではないのでしょう。
プルービング症状の場合、レメディを解毒したり、そのレメディの使用を中止すれば、自然と症状は消えていきます。
ただし、プルービング症状ではなく、レメディによりスイッチが押され、本来の症状が出てきた場合、例えば今まで薬で抑圧されたいた症状が本来の症状として戻ってきた場合などはアンチドーテを使っても症状は消えません。
アンチドーテを使っても症状が消えず、困ってしまった場合は ホメオパスに相談してください。
レメデイー情報を消す別な方法があるので、そのやり方を知っているホメオパスさんにしっかり指導してもらってください。
もし問合せしたホメオパスさんが、レメディ情報を消す別の方法を知らない場合は、ホメオパスさんを変えたほうがいいかも。
症状をコントロールする知識は、ホメオパスと名乗るからには必須です。