ともさんちのホメオパシー

ホメオパシーセンター新宿  
ホメオパス八代朋子監修

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「マテリア・メディカについて」ホメオパシーってなぁに?(4)

「同種の法則」ホメオパシーってなぁに?(3)  からの続きです


今回は自分の症状にマッチしているレメディ、同種のレメディを探す上で必要不可欠なマテリア・メディカ についてです。

現在、たくさんのマテリア・メディカが編纂されていますが、私が RAH (Royal Academy of Homoeopathy  現CHhom)に在学中は

『純粋マテリア・メディカ』 (右) と『慢性病論マテリア・メディカ』 (左)を基本としてレメディの勉強をしました。 




マテリア・メディカっていう言葉自体あまり馴染みがないですよね。

どんなものだか 想像すらつかないかもしれませんね。


ハーネマンが 『同種の法則』 を発見したのは、自分自身でキナ皮を食べてみたら高熱が出たからでした。

 

このように、ある物質をとったときにその物質の作用として症状が出てくることをプルービングと呼びます。

マテリアメディカとは、このプルービング症状をまとめて掲載しているものです。

 

 

ハーネマンはキナ皮の他に

  薬草、毒草などの植物

  ヘビや蜂などの動物

   水銀、砒素、硫黄などの鉱物(ミネラル)

などを健康な人にとってもらいその物質がどんな症状を引き起こすのか実験をしました。


そして引き起こされた症状を注意深く観察し  マテリア・メディカと呼ばれるレメディの辞典のようなものにまとめました。

 

純粋マテリア・メディカ : 75個のレメディ

慢性病論マテリア・メディカ : 48個のレメディ

そのうち 17個のレメディが両方のマテリア・メディカに載っているので、ハーネマンは生涯で 106個のレメディのマテリア・メディカを完成させたことになります。



これらのマテリア・メディカでは、各レメディにつき、引き起こされた症状を部位別に羅列しています。

こちらは アコナイト(Acon.) というトリカブトのプルービングです。




アコナイト(Acon.)のプルービング症状は、全部で541もあり20ページに渡って掲載されています。


参考までに 部分的に抜粋すると

  1) めまい、脳がぐらぐらと揺れるような感覚。

  2) めまい、とくにかがんだとき、あちらこちらへとよろめく、特に右側へ。
       ・
       ・
       ・
  232) 排尿困難

  233) 不安を伴う尿意切迫

  234) 尿意切迫。尿は以上なほど少量しか出なかった。
      排尿困難、まるで痛みなくしては尿が出ないかのよう。
      臍のあたりに軽くつねられるような痛みもあった

       ・
       ・
       ・
   539) 時々再発する、死への恐怖

   540) 死が近づいくると言って恐れ、嘆く

   541) 不幸の遭遇するのではないかという恐れ


・・・とこんな感じで、症状が だだだだだぁ~っと並べられております。


簡単に想像がつくと思いますが、マテリア・メディカの勉強は大変でした。


どこを読んでいるのかわからなくなってしまったり、すぐに眠くなってしまったり。
 
ホメオパシーのどのレメディの原材料となるものは、症状を引き起こすことができるものを使うので、毒性があるものを使うことが多いんです。

 

そしてプルービングに協力してくれる健康な人(プルーバー)は、毒性のあるものをとらされるので、めまいや吐き気、倦怠感など似たような症状はどのレメディにもあったりします。

 

なので頭の中で混乱してきてしまうんですよね。

 



プルービング症状の数が多いレメディになると、症状数は軽く1000を超えるんですよ!!
 

Sep.(シイピア/イカスミ)の症状数: 1655

Nux-v.(ナックスボミカ/マチンシ): 1300

Ars.(アーセニカム/ヒ素): 1230

Puls.(ポースティーラ/セイヨウオキナグサ):  1150

 


まだまだ他にも症状数が1000を超えるレメディがいっぱいあります。


1つ1つのレメディのプルービングを全て暗記するのは至難の業。


そこで、症状の羅列ではなく、もうちょっと特徴がつかみやすいように、そして臨床での結果を反映させて編纂されたマテリア・メディカの出番です。



『ファタックのマテリア・メディカ』 (左) 

 

『シノプティック・マテリア・メディカ』 (右) 

 

両方のマテリア・メディカとも、Aco.(アコナイト)は4ページに渡って解説されています。


もともとは20ページだったものが4ページに!

 

かなりコンパクトになっています。


それでもまだこの2冊もまだ、一般向けのマテリア・メディカというよりは専門書的なものになります。



セルフケアでホメオパシーを使うときの参考書としてちょうどいいのは、この辺りのマテリア・メディカです。



『ホメオパシー in Japan』では、アコナイト(Aco.)の解説は2ページにコンパクトにまとめられています。

『イラストでわかるホメオパシー』 は4ページを使っていますが、レメディの解説は1ページだけで、残りの3ページは特徴的な症状のイラストが描かれています。

 

このように いろいろな種類のマテリア・メディカが存在しています。

 

 

 

それでも やっぱりハーネマンが残したマテリア・メディカは、本当に素晴らしいものです。

 


なぜなら 
 

その物質が引き起こす症状が そのままの状態で

 

編集されていない状態で掲載されているから

です。


長くなってきたので 次に続きますね。

 

 


ちなみにホメオパスともが提供しているホメオパシーセルフケアマスター講座では、レメディの解説は動画で学習してもらいます。

 

Aco.(アコナイト)の解説動画は19分、 Sep.(シイピア)は13分、 Nux-v.(ナックスボミカ)は18分、Ars.(アーセニカム)は15分、Puls.(ポースティーラ)は17分。

 


 

なかなかボリュームがあります。

 

しっかり勉強したい方は、セルフケアマスター講座へ是非!

 

 

 

 

<参考書籍>

『純粋マテリア・メディカ』  CHhom & RAH ホメオパス養成コーステキスト

『慢性病論マテリア・メディカ』 CHhom & RAH ホメオパス養成コーステキスト

『ファタックのマテリア・メディカ』 ホメオパシー出版

『シノプティック・マテリア・メディカ』 ホメオパシー出版

『ホメオパシー in Japan』 ホメオパシー出版

『イラストでわかるホメオパシー』 ガイアブックス(産調出版)

 

次に続きます。 ⇨  「マテリア・メディカについての続き」ホメオパシーってなぁに?(5)

 

 

 

ホメオパシーってなぁに?

(1)同種の法則とは? 
(2)作用・反作用の法則とは?  
(3)ホメオパシーの歴史『同種の法則」』の発見 
(4)マテリアメディカとは?_1
(5)マテリアメディカとは?_2
(6)レメディの作り方
(7)レメディの素晴らしいところ

 

ホメオパシー Q&A

Q1 レメディーはどこで購入できますか?
Q2 レメディはどんな形状のものがありますか?
Q3 レメディはどのように保管したらいいですか?など
Q4 レメディの有効期限は?
Q5 レメディはどんな摂り方がありますか?
Q6 お薬と併用できますか?
Q7 予防接種のデトックスはできますか?
Q8 ホメオパシーはどんな不調に試せますか?
Q9 どれくらいの期間、個人セッションに入る必要がありますか?
Q10 どれくらいの頻度で個人セッションに入る必要がありますか?
Q11 マザーティンクチャーとは何ですか?
Q12 レメディをリピートする頻度や回数は?
Q13 ポーテンシーはどのように使い分けたらいいですか?
Q14 好転反応とは何ですか?
Q15 好転反応は必ず起きるのでしょうか?
Q16 治癒の法則って何ですか?

Q17 ホメオパスはどのような視点でレメディを選んでいますか?
Q18 マザーティンクチャーに有効期限はありますか?
Q19 新型コロナウィルス対策に精油を使うと、レメディーはどうなりますか?
Q20 レメディをとっているとき、コーヒーを飲んでも大丈夫?
Q21 レメディー情報は解毒(アンチドーテ)されますか?
Q22 レメディ情報を無効にするものには何がありますか?
Q23 予防接種(ワクチン)レメディをとる必要はありますか?
Q24 ワクチン以来の不調がある場合、何をしたらいいですか?
Q25 レメディは物質が入っていないから、あっていないものをとっても害はない?
Q26 好転反応は、あったほうがいいのですか?
Q27 「好転反応がないと、よくならない」というのは本当ですか?
Q28 セルフケアできるのはどこまでですか? (急性病と慢性病の違いについて)
Q29 セルフケアできない症状にはどんなものがありますか?
Q30 ポーテンシーとは何ですか? 「C」「X」「LM」は何を意味しますか?
Q31 カレンデュラクリームも電磁波対策が必要ですか?
Q32 マザーティンクチャーも電磁波対策が必要ですか?